移住前の準備と言えば…
「移住前にやること一覧!」
「これだけは持って行け!」
「海外就職の方法!」
なんて感じかもしれませんが…
やはり一番大切なことは…
「どうして海外移住したいのか?」その理由を明確にする
この一言に尽きると思います。
年代にもよると思いますが、私たち夫婦のように40代後半ともなれば、日本で生活基盤ができているわけで、
そのすべてを捨ててまで海外へ移住するというのは簡単な事ではありません。
もちろん、もうダメかも…と思うこともたくさんあります。
それでもがんばって踏みとどまりたいと思わせる理由を探っていきたいと思います。
その前に、ヒントとなる「私たち家族がどのような流れでアメリカ移住をしたのか」を簡単にお話します。
アメリカ移住までの流れ

最初は私が中心
産後、職場復帰したが時短で働いて、特にスキルもなく、このままでいいのか悩んでいた(復帰後3~4年)
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自分の人生の中で一番楽しかった時期を思い出し、海外旅行をしたいと思った
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初めての海外旅行であったアメリカのホストファミリーと31年振りに連絡が取れた
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その1年後にアメリカへ家族で旅行をして、32年ぶりにホストファミリーと会えた(2017年)
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ここから主人が中心
旅行の後、主人が「アメリカに住んでみたい」と言った
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アメリカの永住権が抽選で当たるシステムがあると主人に伝えた
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2回目で主人が当選(2019年)
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当選の約1年後にグリーンカードを取得(2020年)
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そのさらに1年後にアメリカへ移住(2021年)
この中にポイントは2つあります。
1,なぜ私が「人生の中で一番楽しかった時期」が海外での生活だったのか
2,なぜ主人が「アメリカに住んでみたい」と思ったのか
1,について
私の海外生活の経験は
・高校時代の1か月のアメリカのホームステイ
・社会人5年目にオーストラリアにワーキングホリデービザで1年滞在
なぜ2度、海外に滞在をしたのかという理由ですが…
「わくわく」を求めていた
未知の世界、どんな場所なのか知りたかった
中学時代にアメリカから帰国子女の転校生が来ました。その彼女が勉強もスポーツもなんでもできてすごかったので、アメリカの教育はどれだけすばらしいんだろうか、と思ったのを今でも覚えています。
でもこれについては後々、「アメリカがすごいんじゃなくて彼女がすごいんだ」という結論に達していますが・笑
それでも、まだ今でもアメリカについて知れば、日本の未来が見えると思うことがあります。
オーストラリアへのワーキングホリデーは長期滞在をするためのビザを比較的取りやすいという理由で選びましたが、本当にステキな国でした。
正直、今でもオーストラリアに住みたいと思っています…笑
(実はちらっと調べたのですが、なんとオーストラリアの永住権は基本、45歳未満まで!だと知って、だったらアメリカでもいいかぁ…と思ったのです…)
そしてこの2つともとても貴重で素晴らしい経験となり、自分の歴史を振り返ると今でもキラキラと輝いています。
でも、海外への移住となれば、それはまた別の話でクリアしなければならない問題がたくさんあるわけで…



・海外移住の大変さをわかっていたため、グリーンカードの抽選に応募
しようと思ったことはない
・兄弟がいないので両親が元気なうちは日本から出ないと決めていた
しかも海外に全く興味のない人と結婚、当然海外転勤なんてあるはずもなく…
でも子供には英語くらいは身につけさせておいた方がいいかな~という思いはありました。
そして「2,なぜ主人が「アメリカに住んでみたいと思ったのか」について、
なんと主人は高校の修学旅行でアメリカに行った以外に海外へ行ったことがありませんでした。
そんな主人ではありますが…
・リーマンショックの時(2008年9月)に「これからは英語だ」(結婚直後くらいのタイミング)
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・娘が生まれた時(2011年)に英語の勉強を再開、しかしすぐIT系の資格へシフト…笑
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・グリーンカード取得の手続き中に英語の勉強を再開、1日3時間勉強、しかし結果出ず…
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・アメリカ移住後、あまりに英語が早くて聞き取れないので移住を諦めかけている…笑
といった流れで、英語に興味はあるけれど…



実は「アメリカに興味がない」
ということが、この記事を書いていてはっきりしてきました…笑
じゃあなぜ主人は、家族でのアメリカ旅行で「アメリカに住みたい」と思ったのか?
この時の気持ちは私が高校時代に初めてアメリカに来たのと同じなんじゃないかな…と思います。
・なんでも大きいw
・ご飯はそこそこおいしいw
・いろいろな観光地に行ってみたw
新しいことに出会った喜び、楽しさ
などなど…
実はホストファーザーの計らいにより、とても楽しい9日間を過ごしたのです・笑
専属のツアーガイドがいるのと同じ、その上、現地の人の生活にどっぷりつかり、素敵なビーチ、ワシントンD.C.の観光含む…と盛りだくさんでした。
しかも夏休み!仕事もありません!
お金はたくさん使いましたが、共働きでそこそこ余裕もあり普段からあまり大きなお金を使うこともなかったのですべてが楽しかったわけです…笑
アメリカ旅行は9月、帰ってきた10月がグリーンカードの応募時期…
しかも「でき心だった」と本人は言いますが、1年1回の応募、1年目は落選、再度応募、2回目で当選しているわけで…
大した金額ではありませんが、エージェントに手数料も払っているわけで…
しかも面接が始まろうとしていたその時、まさにコロナが始まりました。
・2019年5月に当選
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・2019年10月、書類提出完了
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・2020年2月、健康診断、アメリカ大使館での面接
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コロナが本格化
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・2020年4月、手続きの為にハワイへ行く予定が飛行機キャンセル
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大統領令でグリーンカード発給が止められ、面接すらストップしてしまう(3月の面接が最後だったようです)
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・2020年6月、コロナ真っただ中でしたが期限が翌月に迫っていたため、急遽グアムで手続き(アクティベイト)
無事にグリーンカード取得
大統領令でグリーンカードの発給が止められるというアクシデントが起きる直前に大使館での面接をギリギリ終えた我ら、
普通であればここまでくれば、ほぼ永住権の取得は確実でありましたが、その後にアメリカ入国の必要があり、コロナまっただ中に渡米する羽目に…
飛行機はキャンセルされ、期限も近づき本当に綱渡りでした。
最後にグアムでのアクティベイトが終わった時、主人はこれで終わったと、とても喜んでいるように見えましたが、
いざ、8月、手元にグリーンカードが届き、2021年になって移住の日が近づいてくると、
「やはり移住は難しい」と言って難色を示したのです…。



手元にアメリカの永住権があるのにアメリカに移住しない…なんて考えられない!



グリーンカードが届いたからって、永住しなきゃいけないわけじゃないw
何度も本当に移住をするのか夫婦で話し合いをしました。
今は移住から1年経っていますが、それでもまだ「どうしてアメリカ移住をしたいのか」の答えが出たわけではありません。
まだ途中にいるわが家…
そしてここまでの話で出てきていませんが、肝心な娘…
移住当時は10歳、小学校4年生の6月でした。
アメリカへ旅行したのは6歳、保育園の年長の時、写真で思い出すことはあっても、何か鮮明な記憶、感動が残っているわけではありません。
そんな娘は「親につれてこられた」と思っていると思います・笑
何度聞いても日本に帰りたくない、と言いますが…



「ママがアメリカにいたいから、私もアメリカにいたい」
ぽろっとそんな風に言ったことがありました。
中学受験もそうですが、やはり10歳前後では自分の意志というよりは親の意志によるところが大きいのではないかと思いますが、自分のせいで娘の人生を決めてしまっている…、なんだか本当にこれでよかったのだろうか…と思うことも多いです。


次の記事で「どうして海外移住をしたいと思ったのか」について書いていきます。
最後に、この記事でおすすめしたいこと
自分の年表作り → 人生で大切にしているものを見つけよう
生まれてから今日までを振り返って、どんな時が一番ニコニコしていたか、ワクワクしていたかを思い出してみてはいかがでしょうか?
占いでもよく12年の周期の中にいい時期と悪い時期があると言われたりしますが、私の場合はおおむね10年ごとに周期が巡っているような感じがします。
人生いい時もあれば悪い時もある。
でも悪い時は永遠には続かない。
あなたが人生で一番、大切にしているものは何ですか?