前回、私たち家族がアメリカ移住をするまでを振り返ってみて、海外移住で一番大切なことは、「その理由だ」と書きました。
ちょっと漠然としていますが、どうも私たち…

新しいことにチャレンジしたい



英語ができるようになりたい
こんな気持ちが根底にあるようです。
その理由をもう少し見てみることにします。
私は日本が嫌いだったわけでもありません。
そして家庭も仕事も友達も、とても恵まれていました。
でも、だからこそ何か「このままでいいのだろうか」という漠然とした不安があったのは確かです。
これは主に主人ではなく、私の意見ですが…
娘が小学校に入り、中学受験をどうするか考え始めていました。
私は自分が経験したことのない中学受験、娘のためになるのだろうか…、いろいろ情報収集しながら悩んでいました。
そして娘が生まれたころから英語教育をしていました。
「英語教育」と言っても、ディズニーの英語の子守歌のCDを聞かせたり、ビデオ、CD、本などがセットになっている英語教材を買ってできるだけ英語に触れさせたり、保育園年中の頃から週1回英語教室へ通わせたりという程度です。
英語ができればもっと視野が広がり、たくさんの選択肢の中から人生を選択できる、
そして幸せな人生を送れる、と思って英語の勉強をさせていたんだと思います。
でも自分でよくわからなくなることがありました。(今でもですが…)



自分の夢を子供に押し付けていただけ?
こんなことも少し感じていました…
私は日常生活で英語を使う場面は全くありませんでしたが、英語に興味があるのにできない…というコンプレックスはあったんだと思います。
でも、だからこそある時、娘の英語にかける時間とお金について何か無駄な気がしていました。
だって日本にいたら英語なんてできなくても十分幸せになれるから…笑
選択肢が多ければ多いほど、もっと上があるんじゃないかと思ってしまう、知らなければ今いる世界の中で幸せと思える…
続きは「終わりなき英語」のカテゴリーで書きます。
「日本にいたら英語は必要がないんだからこれ以上できるようにならないし、モチベーションが保てない」
そう思っていました。
これについても詳しくは「終わりなき英語」のカテゴリーで書きます。
そして主人も然り…、結婚後、何度も英語の勉強を始めたりやめたりしていましたが、そのきっかけにこんなことがありました。



リーマンショックの時、エージェントに「英語はできますか?」と聞かれた…
少し説明を足すと、リーマンショックの時、主人は派遣で働いていました。
高校を出て消防士になり6年務めた後、医者になりたいと大学を目指し、合格したもののやはり金銭面の都合がつかず情報処理学科へ進学、IT業界へ就職したのは31歳の時でした。
最初の数年は正社員より派遣の方がお給料がよかったようです。
確かに正社員として事務職をしていた私よりもお給料はよく、案件ごとに職場が変わっていました。
もちろん途切れることなく仕事は決まっていましたが、リーマンショックの時に自分がかかわっていたプロジェクトが閉じられることになりました。
その後すぐに仕事は見つかりましたが、エージェントに「英語はできますか?」と聞かれたんだそうです。
そう、英語ができればもっと仕事の幅が広がるということを身をもって感じていたのでした。
しかし結局…、主人は英語ができなくても仕事に困ることもなく、正社員としても就職し安定したため、またいつしか英語の勉強もしなくなってしまいました。
やはり必要性がなければ人間は取り組まないものなんだと思います。
結婚前の主人についてほとんど知らなかったため、後になっていろいろ驚くことがありました…笑(いい意味で♡)
でもそんな主人を知れば知るほど、そして一緒に暮らしていく中で感じたのが…



安定すると何かそわそわしだす…
➡何かにチャレンジし続けたいという現れ?
そんな風に見えました…笑
いつも何かに満足しているようには見えませんでした。
主人の中で、このままでいいのかという葛藤はあったのではないかと思います。
でも家族を持つ以上、安定も必要です。
「アメリカで何かにチャレンジしてみたい」
そんな気持ちが応募に導いたと思っていますが、
主人曰く…



老後にアメリカにちょこっと住めたらいいなと思って応募した。
すぐに移住しないといけないとか、1年のうち半年はアメリカで暮らさないといけないなんて知らなかった…




私は驚きましたが、まさにこの絵のような感じを夢見ていたのか…笑 (こんなに痩せていませんが…笑)
私はアメリカの永住権について調べたこともありませんでしたが、
オーストラリアに関しては年齢制限(45歳未満)、英語の試験などもあり簡単ではないと知っていたので、
当然、永住権を取得するからにはアメリカに移住するものだと思っていました…笑
でも、よく考えてみると…



日本にいたって新しいことにチャレンジできるし、英語の習得もできる
そうなんです…
アメリカに移住しなくちゃいけない理由なんて、よく考えてみるとやっぱりないような気がしています…
(移住1年後現在の気持ち…)
と…いう感じで…、考えれば考えるほど「アメリカへ移住をすることの意味」がわからなくなる事態に…
そして英語…
英語ができれば収入が増えるとか幸せになるとか言われることがありますが、決して「英語ができるから」というわけではありません。
英語が母国語のアメリカ人が全員高給取りで幸せなのかというと、そうではないですよね。
子供の教育も同じ、一体どういうものにしたいのか、
そして私自身が「アメリカの教育」を知らないわけで、子供の教育のためにアメリカを目指すことは何か違う…
たぶん、出発前にちゃんと考えておくべきだったんだろうな…
どうして見切り発車で来てしまったのだろうか…笑
なんで?どうして?を繰り返し、本当に海外移住でしかできないことは何なのか、
そして本当に自分がそれを得るために海外移住したいのか、考えてみよう。
普通は、グリーンカードの抽選に応募する時にもう少し考えますよね…笑
エージェントを使ったおかげで、応募に何の苦労もなく…、当選後も確かにコロナ禍で予定が狂ったところはありますが、そんな中でこんなに簡単にアメリカの永住権取得しちゃっていいの?というくらいスムーズでした。
だからこそ…アメリカに移住してからも悩んでいるわけです。
特に主人…
移住前からかなりテンションが下がり…、「本格的な移住準備はしない」と決断したわけですが…、次の記事にてくわしく書きたいと思います。